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続きでーす

代中ノ回 全テハ強大ナ力ヲ封ズル為ニ
 どうやら、我々の間違いは藤井智子を解凍した事ではなかったようだ。我々の間違いは、藤井智子と共に冷凍されていた闇風美琴を解凍した事だ。
 藤井智子を冷凍したいのなら、隊員である闇風美琴を引離し、解凍すれば良かった物を、何故当時の政府がそうしなかったのか、私は長期間疑問に感じていた。しかし、先程、電子記録保管所で当時のデータを見てみると、せいふがそうしなかった理由が分かった。
 当時、政府は公にはしなかったモノの、大規模な計画を企てていたようだ。
 その名も、被験体一二番封印計画。
 このデータ内で、一二番というのは、闇風美琴をさしている。特別怪事件部隊の記録によれば、闇風美琴は二年間交番勤務だったらしい。しかし、それは政府が意図的に、闇風美琴に刷り込んだ偽の記憶だったらしい。偽の記録をより本物に近づけるため、ありとあらゆる場所にそれらしい偽造の記録を残していた。
 私は、被験体一二番封印計画を調べる過程で、とある研究員の日記をみつけた。
『四月六日。水曜日。午後二時三〇分。
 新しい実験体として、一四、五歳の少年が研究所に連れられてきた。
 彼の名は闇風美琴         

 四月七日。木曜日。午前三時〇〇分。
 闇風美琴の被験番号が決まった。一二番だ。
 実験も早速始められ、彼は強力な麻酔で眠りへ落ちた。
 血管よりも細く、そして短い特殊な棒を、脳のいたる箇所へ射し込む。
 何らかの障害が出る可能性も、実験の進み具合によっては高くも低くもなるだろう。
 同日。午後六時二五分。
 実験は無事成功。

 五月七日。土曜日。午後五時
 一二番の実験後の様子は、いたって正常。
 これより実験の第二段階へ移行する。
 脳に射し込んだ特殊な金属棒、覚醒促進棒が十分脳に馴染んだのを見込んで、そろそろ長野力テストを行おうと思う
 
 五月八日。日曜日。午後八時九分。
 脳からの指令を逸早く身体の各所へ届ける為、彼の全身の神経を、修復、強化した。
 彼は、訓練もしていないのに、特殊能力を身につけた。
 私達は、それを、衝撃を吸収、蓄積、解放する能力(インパクト・ダム)と呼んでいる。

 一二月二二日。木曜日。午後九時〇〇分。
 私は研究所をクビにされた。
 一二番の事で、私が異論を唱えた次の日の事だった。
 私達は、人間の手に負えないモノを作ってしまった。
 一二番が完全に覚醒すれば、不死身ですら殺す事の出来る程の、大規模な爆発。
 いや、新たな宇宙を創り出す、ビッグ・バンを起こしかねない。
 政府は、今すぐにでも一二番を冷凍する必要がある。              』
 日記はこれで終わっている。
 これを始めとする数々の記録からするに、当時の科学研究所は、宇宙を作り出せるほどの力を持った人間を作り出してしまった。いや、神を作り出してしまったといっても過言ではない。
 兎に角、闇風美琴は、危険な存在なのだ。
 しかし、何が原因でビッグ・バンを起こすのかは分からない。
 完全な覚醒とは何なのか、それを、私は追求している。
 それに、本当にビッグ・バンなど起こせるのだろうか、彼の妄想に過ぎない可能性も否めない。
 闇風美琴は、「俺に任せろ」と言って単独行動をとり、戻ってこない。
 そんな時、
「闇風美琴が、藤井の許へ向かいました!」
 と、研究員の一人が大声を上げた。
「あのバカ!」
 一体、一人で何をしようというのだろうか。この状況では、闇風美琴が何切っ掛けでビッグ・バンを起こすかも分からない。
 携帯電話を取り出し、彼に持たせておいた携帯電話に掛ける。
『どうした?』
 と、呑気な声で彼は電話に出た。
「どうしたじゃない! 何を考えているんだ! 一人で挑むのは無謀だ!」
『いや、大丈夫だ』
「は!?」
『思い出したんだよ。俺、色々と脳弄られてさ。挙句記憶の捏造まで・・・・。ま、兎に角、被害がこれ以上にならない様に、今度もまた、俺ごと藤井を消しますから。心配しないでください』
 ブツン――――。と、電話は切れた。

  代終ノ回 歪ミ
 携帯電話を投げ捨て、俺は藤井を捜す・・・・までもなく、藤井は其処に立っていた。
「また、あなた? 今度も、一緒に氷漬けになる?」
「生憎、俺はもう氷漬けにならねぇよ。お前もな、今度は、氷漬けじゃなくて、消えるだけだ」
 藤井は、理解できないというような顔を浮かべて、そのまま俺に襲い掛かってきた。
 ドス。と、ナイフだか短刀だかが俺の腹を貫く。
 腕に、精一杯の力を入れて、藤井を離さない様に抱き、そのまま――――――――――――――――――――。
「◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇!」
 言葉にならない叫び声を上げ――――。


 その日、山岳地帯にあった研究施設は、山ごと消えた。
 その衝撃波は、世界中を巻き込み、ありとあらゆる建物が崩壊し、大津波の発生、火山の急激な活動、大地震等の自然災害も多く発生した。
 地球上の人口は一気に減り、再び豊かな自然が戻りつつあった。


第漆ノ怪 MIKOTO 終
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Date: 2011.04.26 Category: 百物語  Comments (3) Trackbacks (0)

この記事へのコメント:

だれかっぽいの

Date2011.04.26 (火) 23:17:04

豊かな自然?
君が言ってるのは少し違った自然じゃないかな?

銀王

Date2011.04.27 (水) 20:19:39

前回のコメントに僕名前付けるの忘れてたみたいだ
前の記事で名前がないコメントはたしか僕のだから

まさかのバッドエンドwwww
百年前の隊員たち全員グルだったのかwwww
言うのも野暮だけど超能力が長野力になっていてそこで少し考えちゃったよ

明日も

Date2011.04.27 (水) 20:49:17

長野力乙!

俺的に点数つけると・・・75点かな。


笑いと改行がすくねえな。

どっから日記でどっから読んでる人のお言葉なのか分からんぞ?

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