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本ノ巻 第戮ノ怪 狂い咲き

本ノ巻

第戮(ロク)ノ怪 狂い咲き
 酷い事をされ続ければ、人格が歪むのも仕方ないとしか言えまい。
 彼女を例にあげてみようか。
 君は耐えられるかい? 腕を捥がれたり、足を捥がれたりする痛みを・・・・。
 彼女は必死に耐えていた。いつか救われると信じて。
 不老不死についてどう思う? そんなモノはこの世に無いと? それともただの迷信だと笑う? それとも狂った科学者の妄想だと軽蔑する? それとも――――信じるかい?
 結果から言えば、彼女は不死身だ。ただ、痛みは感じる。腕を捥がれても再生する。しかし、捥がれる痛みと、再生する時の痛み両方を感じる。
 闇の世界に存在する残酷で冷酷なゲームをしっているかな?
 ルーレットには1~15の数字がふってある。そして、ボードには各番号毎に身体の部位が書かれている。
 ルールは簡単だ。
 ルーレットで当たった番号に書かれた身体の部位を捥ぎ取る。ただそれだけ。
 身体を捥ぎ取られるのは、闇市で売りさばかれる貧富層の子供だったり、あるいは不死身の彼女だったり――。
 彼女は右腕25回、左腕18回、右脚19回、左脚22回、右眼球7回、左眼球10回、舌5回を始めとする、身体の各部位を何十回も捥ぎ取られたり、抉られたり、切断されたりした。しかし、先の数字はあくまでゲームでの回数だ。実際は数百回を超えているだろう。
 毎日のように激痛に襲われ続けた彼女は、ある時赤い悪魔に力を与えられた。認識しても痛みを感じない力だ。
 痛みを感じなくなった彼女は、無敵同然だった。どんなに斬られ、刺され、撃たれようと、彼女は痛みを感じなかった。ただ、斬られた、刺された、撃たれたという認識は働いていた。
 彼女は、鉈を2本構えて、周りの人間を殺して回った。

狂い咲き 代前ノ回

「ひでぇ」
 としか言いようの無い現場だった。
 首を切り落とされていたり、腕が切断されていたり、中には横に真っ二つにされている者もいた。
「狂人の仕業と見るのが妥当か」
 俺の隣にいる、赤月隊長が言った。
 赤月隊長は俺、闇風美琴が所属する『特別怪事件部隊』の隊長だ。
「池寺さん、お願いします」
「ああ、分かった」
部隊の中でも池寺さんは最年長で、赤月隊長も敬語で話している。
 特別怪事件部隊のメンバーは全員人間じゃない。それは俺も例外ではなく、俺もかつては闇の世界の住人だった。
 隊員は全員何らかの特殊な能力を持っている。その能力はどれも科学を無視したモノで、上層部には俺等の部隊を嫌っている奴らもいる。
 池寺さんの能力は、広域情報達(ワイドエリアコミュニケーション)と呼ばれている。池寺さんを中心に半径5㎞~10㎞以内の全ての生物、無生物から情報を読み取る事が出来る。
「――――――――成程」
 池寺さんは地図を広げ、とある場所を赤ペンでマークした。
「ここに、隠れている」
「他に情報はありませんか」
 赤月が聞くと、池寺さんは、
「詳しくはわからない。だが、不死身、無痛というワードが視える」
「不死身、それで無痛・・・・」
「まぁ、行ってみれば分かるだろう」
 という愛華さんの一言で、俺達特別怪事件部隊は池寺さんが地図上にマークした場所、森の中にある廃校へと向かった。
 ここで隊員紹介といこう。
俺は闇風美琴。俺は衝撃を吸収―蓄積―放出する能力(インパクト・ダム)を持っている。そして、俺は特別怪事件部隊で唯一、支給された戦闘服を装備している隊員だ。
 んで、さっきも紹介したけど隊長の赤月仁江さん。男。能力は、高圧(ハイプレッシャー)電撃(エレクトリック)。その名の通り、電気を発生させ、高圧で電流を流す事の出来る能力だ。赤月隊長の服装は、黒のタンクトップにパーカー、そしてジーパンというラフな服装だ。
 池寺さん。男。能力については先程説明したので割愛。ちなみに、毎日スーツ姿。
 そして愛華さん。女。能力は物理的に接触した瞬間爆発を発生させるという能力だ。説明すると、愛華さんの能力に合わせて創り出されたヒールで蹴られたり、愛華さんに素手で殴られたりすると、愛華さんの拳やヒールと接触した瞬間、爆発が発生するというモノだ。爆発が発生しても、相手はダメージを喰らうが、愛華さんは無事だ。ちなみに、この能力は触爆弾(タッチボム)と呼ばれている。愛華さんの服装は池寺さんと同じくスーツだが、手袋を嵌めている、これは、迂闊に素手で何かを触って爆発しない様にする為だ。手袋自体は、愛華さんの能力に合わせて創られた物なので問題無い。
 以上、隊員紹介終わり。というか廃校に到着した。
 見事なまでに廃墟だった。窓ガラスは割れ、塗装ははげ、しかも建物自体に亀裂が発生している。
「2階だ」
 池寺さんが先導する形で、俺達は校舎の2階へと上がっていく。
 階段の手すりも、錆付いていて、今にも崩れおちてしまいそうだ。
 階段を上ってすぐの教室は傷だらけだった。長年放置されていればそうなるかもしれないが、この教室の傷はあからさまに人為的なものでしかなかった。
 黒板も、床も壁も傷だらけで、天井は無かった。何かに吹っ飛ばされた様な壊れっぷりだった。
「この教室は20年前の傷だ。今回の件に関係ない」
 池寺さんが言った。
 20年前、俺が5歳位の頃だ。当然、俺は何があったかは知らない。
 隣の教室は、割れたガラスの破片、傷んだ床と壁、埃を被った黒板と、普通の廃校の教室だった。
 3つ目の教室。虚ろな瞳。捥げた腕。床は血で塗れ、壁も血で塗れていた。
 死んでいる男は、闇市では有名な人売(奴隷商人)だ。
 捥げた右腕には、人を売った金で購入したと思われる高級腕時計が巻かれている。
「隣だ、隣にい――――」
 と、黒板が吹き飛ばされ、鉈を二本持った少女が現れた。
「コイツだ!」
 池寺さんは遮られた言葉は続けず、そう言った。
 鉈を持った少女は狭い教室の中を素早く移動し続ける。
「愛華! 動きを止めろ」
 
赤月隊長がすかさず命令する。
 愛華さんは嵌めていた手袋を外し、殴りかかった。愛華さんの拳は、素早く動く少女に見事命中し、爆発を発生させた。吹っ飛んだ少女は、動かなくなった。持っていた鉈は、爆発の衝撃で、窓から落ちた。
「美琴、確保しろ」
「はい」
 手錠を出し、動かなくなった少女に近付く。少女の手に手錠を嵌めようとしたその時。
「な――――!」
 少女は、固定された腕を捥ぎ、俺に襲い掛かってきた。
 武器を失くした少女は、俺に噛みつこうと襲い掛かってくる。
「仕方ない。美琴、離れろ」
 俺は死にかけながらも何とか少女から離れた。そして、その瞬間、高圧で放出された電撃が少女を襲った。
 赤月隊長の高圧電撃だ。
「死んではいない筈だ。監獄へ入れて拘束する」
 赤月隊長の命令で、少女を鱲(からすみ)監獄所へ入れる事になった。鱲監獄所は狂人や凶悪犯、極悪犯を収容する監獄だ。

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Date: 2011.04.12 Category: 百物語  Comments (3) Trackbacks (0)

この記事へのコメント:

だれかっぽいの

Date2011.04.15 (金) 21:35:47

「隣だ、隣にぃ」って誰が言ったの?

銀王

Date2011.04.16 (土) 07:29:40

高圧電撃でレールガンを打つんだな?そうだろ?なあ!

明日も

Date2011.04.17 (日) 22:00:34

続き読んだけどなんかネタ尽きて強制終了バッハッハーイみたいな終わり方。
そんなふーに見えるぞ?
主人公死亡オチはイケネーなぁ。
てか藤井智子って・・・○藤智○・・・

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